クレムリンは月曜日、ウクライナのゼレンスキー大統領が提案した4者和平協議の枠組みについて議論するのは時期尚早だと発言し、同氏の選挙での正当性に対する懸念を改めて表明しました。
ゼレンスキー氏は、米国、ウクライナ、ロシア、欧州連合(EU)の4者による和平協議を支持すると述べ、『ワシントンとモスクワがウクライナ戦争の終結についてキエフを除外して協議するのは非常に危険だ』と警告しました。この発言は、土曜日に公開されたAP通信のインタビューで述べられました。
この発言は、ワシントンとモスクワがすでにウクライナについて接触していると示唆したトランプ氏の発言を受けたものです。
ただし、トランプ氏は詳細を明らかにしておらず、ロシア外務次官のセルゲイ・リャプコフ氏は1月27日、インターファクス通信の取材に対し、「モスクワとトランプ政権の間で直接的な接触はまだ行われていません」と述べました。
月曜日、ゼレンスキー氏が提案した今後の協議の枠組みについて問われたクレムリン報道官のドミトリー・ペスコフ氏は、記者団に対し「これまでのところ、交渉の参加者の組み合わせについて真剣に議論されたことはありません」と述べました。
「現時点では、ウクライナ大統領にそのような交渉を行う権利はないと考えています」 とも発言しました。
モスクワは以前から、ゼレンスキー氏が昨年、戒厳令下で5年の任期満了後に再選されなかったため、和平合意を締結する法的権限を持たないと主張しています。
キエフはこの立場を、交渉を複雑にするための不誠実な策略だとして拒否しています。
ペスコフ氏はまた、ゼレンスキー氏が2022年に署名した大統領令が依然として有効であり、プーチン大統領が政権を握っている限りロシアとの交渉を禁止しているため、協議の枠組みについて議論するのは困難だと述べました。
モスクワは、この大統領令の撤回が必要だと主張しています。
「この大統領令が有効なままでは、和平交渉の参加者について議論するのは時期尚早でしょう」 とペスコフ氏は述べました。
プーチン氏とトランプ氏は、トランプ氏の就任以来、まだ電話で会談していません。
月曜日、この問題について問われたペスコフ氏は、「接触が予定されているようだ」としながらも、現時点では新たな進展はないと述べました。
事情に詳しいロシアの関係者2人がロイターに語ったところによると、サウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)が両首脳のサミット開催の候補地としてロシア側で検討されているとのことです。