2025年2月17日
国連は、イエメンのフーシ派支配地域における人道支援活動を停止したと発表しました。これは、フーシ派が新たに8人の国連職員を拘束したことを受けたもので、世界最悪の人道危機の一つへの対応に影響を及ぼしています。
国連は声明の中で、北部のサアダ県におけるすべての活動とプログラムを停止するという「異例の」決定は、必要な安全条件と保証が確保されていないためだと説明しました。
フーシ派の報道官はコメントを求めるメッセージに直ちに応じませんでした。
拘束された国連職員は、いまだ解放されていません。
国連の声明によると、この活動停止は、フーシ派と国連が「恣意的に拘束された国連職員の解放に向けた調整を行い、フーシ派支配地域での重要な人道支援を提供するための必要な条件を整える時間を確保する」ことを目的としています。
国連は先月末、フーシ派支配地域へのすべての渡航を停止しました。
国連の予測によると、今年、イエメンでは1,900万人以上が人道支援を必要とすると見込まれています。多くの人々が気候変動の影響、栄養失調、コレラ、そして戦争による経済的打撃に苦しんでいます。
1月、フーシ派は戦争捕虜153人を一方的に解放しました。これは、イスラエルによるガザ戦争の停戦後、緊張緩和を目的とした措置の一環とみられています。