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トルコのエルドアン大統領は、かつて最も魅力的なイデオロギーとされたリベラル民主主義が、現在深刻な危機と停滞に直面していると警告しました。
エルドアン大統領は欧州の政治情勢に言及し、極右ポピュリストの影響力が拡大していると指摘した上で、「欧州の民主主義に生じた空白は、最近の選挙でも見られるように、極右の扇動者によって埋められつつある」と述べました。
この発言は、欧州全体で極右勢力や反移民運動の台頭に対する懸念が高まる中で行われました。
トルコ:EUの救済策
エルドアン大統領は、欧州連合(EU)が経済、安全保障、政治、そして国際的な信用といった複数の分野で苦境に立たされていると主張しました。
「EUが陥った行き詰まりを打開するには、トルコの完全加盟が不可欠だ」と述べ、欧州の安定と世界的な影響力におけるトルコの戦略的重要性を強調しました。
ガザにおける西側の失敗
ガザで続く人道危機に言及したエルドアン大統領は、西側の機関や指導者による無策を強く批判しました。
「多くの女性や子どもを含む61,000人以上の民間人が虐殺されるのを傍観してきた西側の組織や指導者は、ガザにおける人道の試練に完全に敗北した」と述べました。
この発言は、中東紛争、特にイスラエル・パレスチナ問題に対する西側諸国の対応への不満の高まりを反映しています。
エルドアン大統領の発言は、トルコが国際政治における重要なプレーヤーであることを強調するとともに、人道危機に対する西側の無策を非難しながら、欧州でのより強い役割を求める姿勢を示しました。